ここでは、一般的な証拠金とは何かの説明と、XMの証拠金、レバレッジ、マージンコールと損切りレベルについてお話します。
証拠金とは
証拠金とは、取引の際に生じる損失に対する担保の役割を果たします。
例えば、100万円をFX会社に預ければ、日本においてはその25倍の2500万円相当まで、XMの証拠金の場合は888倍の8億8800万円までのFX取引を行うことができるようになります。
この担保として預けるお金のことを「証拠金」と呼びます。
証拠金には種類があり、それぞれの概念を理解することが大切です。
必要証拠金とは
必要証拠金とは、ポジションを維持するために最低限必要となる「お金」のことを言います。
1ドル=110円の時に、1,000通貨単位(米ドル)購入するケースを例にお話します。
例えば、外貨預金で米ドルを1,000通貨購入しようとしたとき、初めに必要となるお金は110,000円(110円×1,000米ドル)となります。
しかし、FX取引(レバレッジ25倍)で米ドルを1,000通貨購入しようとするなら初めに必要なお金はたったの4,400円(110円×1,000米ドル÷25)で済みます。
この1,000通貨単位保有するのに必要となるお金(この例では4,400円)のことを「必要証拠金」と呼びます。
計算式は次のとおりです。
必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率(日本の場合25倍まで、XMでは888倍まで)
もちろん、為替レートが変動すれば、必要証拠金も変化します。
確認ますと、
1ドル=110円の時の必要証拠金は4,400円でしたが、
1ドル=100円になれば、必要証拠金は4,000円(100×1,000÷25)に減りますし、
1ドル=120円になれば、必要証拠金は4,800円(120×1,000÷25)へ増加します。
預けている証拠金の額によって、自身が取れるポジション量が決まってくるため、証拠金の額から逆算して取り得るポジション量を常に認識しておくことが資金管理の観点からも大変重要となります。
この計算式は必ず覚えておいてくださいね
必要証拠金=為替レート×取引数量÷レバレッジ倍率
(レバレッジ倍率は日本の場合25倍まで、XMでは888倍まで)
有効証拠金について
有効証拠金とは、FX会社に預けている証拠金額に現在保有するポジションの含み損益を加減(プラスマイナス)した実質的な証拠金のことです。
例えば、FX会社に預けた証拠金が100万円であったとしても、既存ポジションから含み損が20万円出ていれば、実質的な証拠金は100万円ではなく、80万円(100万円-20万円)になります。
反対に、含み益が20万円出ているのであれば、実質的な証拠金は120万円(100万円+20万円)となります。
この実質的な証拠金のことを、有効証拠金と呼び、計算式は次のようになります。
有効証拠金=証拠金残高+既存ポジションの評価損益
こちらも必ず覚えておきましょう。
余剰証拠金について
余剰証拠金とは、有効証拠金の中で新規注文に利用可能な証拠金のことです。
つまり、新規注文に回せる証拠金がいくらあるのかを示したものになります。
例えば、有効証拠金が200万円、現在保有中のポジションの必要証拠金が80万円であれば、余剰証拠金は120万円(200万円-80万円)となります。
この120万円が新規注文に回せる証拠金であり、有効証拠金の200万円全てを回せるわけではないことに注意が必要です。
計算式は次のとおりです。
余剰証拠金=有効証拠金―現在保有中のポジションの必要証拠金
証拠金維持率について
証拠金維持率とは、必要証拠金に占める有効証拠金の割合を表します。
証拠金維持率が高いほど安全度は高く、逆に低くなれば安全度が下がっていることを意味します。
計算式は次のとおりです。
証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
例えば、有効証拠金が120万円、必要証拠金が40万円であれば、証拠金維持率は300%(120万円÷40万円×100)となり、まだまだ余力があることを示しています。
一方、有効証拠金が120万円、必要証拠金が100万円で、証拠金維持率が120%(120万円÷100万円×100)と低い場合、強制ロスカットの危険性が高まっていることを示します。
国内FX会社によっては、証拠金維持率が100%を割り込むと強制ロスカットが執行されるため、証拠金維持率を引き上げるために追加で証拠金を預け入れるなどの措置が必要です。
強制ロスカットは避けたいところ。
そのためには、必要証拠金、有効証拠金、余剰証拠金、証拠金維持率をしっかり管理することが重要です。
ただ、XMでは、証拠金維持率20%で強制ロスカット、0%ではマイナス残高リセットが約束されており、国内FXとは仕組みが違うので安心だと思います。
XMの証拠金と両建てポジション
証拠金はポジション規模の百分率(例えば5%や1%など)で表現されます。
自身の取引口座に資金を保有する唯一の目的は、十分な証拠金を確保するためなのです。
例えば、1%の証拠金の場合、100万米ドルのポジションには1万米ドルの預託金が必要となります。
XMでFXを行う場合、ゴールドおよびシルバーランクでは、新規ポジションの必要証拠金が口座の余剰証拠金以下となる場合のみ、新規にポジションを建てることが可能です。
両建てする際、両建てポジションの必要証拠金はゼロであるため、証拠金維持率が100%未満でもポジションを建てることができます。
その他すべての銘柄で、新規ポジションの必要証拠金が口座の余剰証拠金以下となる場合にのみ、新規にポジションを建てることが可能です。
両建てする際、両建てポジションの必要証拠金は50%です。
最終的な必要証拠金が口座の有効証拠金の合計以下となる場合にのみ、新規に両建てポジションを建てることが可能となっています。
※両建て 両建てとは同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に保有することを言います。たとえば、米ドル/円(USD/JPY)の買いポジション(米ドルを買って円を売る)と売りポジション(円を買って米ドルを売る)を持つことで、一時的な損失の拡大やつなぎ売買をすることができます。同一通貨ペアで売り・買い同じ数量のポジションを保有していれば、理論上は決済している状態と同じですから、数量に差がある場合にはその数量分のポジションを保有していることになります。
レバレッジとは
預けた証拠金以上の額でFX取引を行えるようになる仕組みのことを「レバレッジ」と呼びます。
日本では外国為替証拠金取引(FX)規制によって最大レバレッジが25倍までと決められています。
海外では、100倍を超えるレバレッジを提供する取引所も見られ、XMもそのようになっています。
レバレッジの仕組みがあることによって、投資家は小さな金額で大きな資金を動かすことができます。
25倍の例でいうと、100万円の資金で2500万円相当もの巨額のポジション(買い持ちや売り持ち)を張ることができるのです。
100倍ならば、100万円の資金で1億円相当の超巨額ポジションを張れます。
相場が予想通りの方向に動けば、小さな元手で大きな利益を手に入れることができるので、魅力的です。
ただし、注意しなければならないのは相場が予想に反して逆方向に進む場合です。
FX市場は当然、誰でもいつでも勝てるほど甘い世界ではありません。
資金を大きく失わないことが重要です。
強制ロスカットで市場から退場しては、元も子もありません。
「資金管理能力」が勝敗を分けるポイントとなるので、無謀になレバレッジを貼る自殺行為には気を付けましょう。
XMのレバレッジ
XMに開設した口座タイプにより、1:1から888:1の範囲でレバレッジを選択できます。
必要証拠金は一週間の間に変化することはなく、夜間や週末に増加することもありません。
さらに、XMでは初期設定したレバレッジの変更が可能となっています。
レバレッジをかけることにより、比較的少額の初期投資で多額の利益を上げられる可能性があります。一方で、適切なリスク管理を行わなければ、損失を何倍にも増やすことがあります。
XMTradingは、ご希望のリスクレベルをお選びいただけるようレバレッジ幅を提供しています。同時に、レバレッジが888:1倍に近くなると、リスクがかなり大きくなるため、当社はお奨めいたしかねます。
十分なリスク管理のもとで、レバレッジを決定しましょう。
初心者の方は、まずは低倍率から試してみることをお勧めします。
XM 証拠金のモニター
XMでは、使用証拠金および使用可能証拠金をモニターすることで、リアルタイムにリスクの影響度をコントロールすることができます。
使用証拠金および使用可能証拠金を合わせたものが保有口座の総額となります。
使用証拠金は、取引を行うために預託金として預け入れる必要のある資金です。
例えば、口座のレバレッジを100倍に設定すると、必要証拠金として取引額の1%を維持しておく必要があります。
使用可能証拠金とは、追加のポジションをとる、または損失を吸収するために利用できる保有口座の残額であり、保有口座の総額によって変動します。
マージンコール
取引口座の動きをモニターする責任はすべて自身にありますが、 XMは起こり得る最大のリスクが口座総額を超えないように、マージンコールの方針に従っています。
保有口座の総額が、未決済のポジションを維持するのに必要とされる証拠金の50%まで減った場合はすぐに、未決済のポジション維持に十分な資金がない旨を警告するマージンコールを行います。
XM 損切レベル
ロスカットレベルとは、未決済ポジションが自動的に決済される有効証拠金レベルを意味します。
XMでは、取引口座の有効証拠金が必要証拠金の 20% 以下になると、顧客口座のロスカットレベルに達します。
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